俵谷龍佑(@tawarayaryusuke)です。
「生存者バイアス」って言葉聞いたことある人いるかもしれません。
要は、成功した、生き残った人の意見や価値観のみを参考にし間違った判断をしてしまうこと。
SNSやインターネットで、有名な人がさらに声が大きくなって、よりこの「生存者バイアス」が生まれるようになった様な気がします。
「生存者バイアス」とは?
成功した、生き残った人の意見や価値観を基準にしてしまい、結果、誤った判断をしてしまうこと。
よくあるのが、経営者のインタビューで、「寝る間も惜しんで仕事をしたから、今こうやって自由で充実した生活が送れている」という部分を、「寝る間も惜しんで仕事をすれば成功する」をすり替えるパターンです。
しかし、ここで注意したいのがインタビューを受けているのは基本的にそれなりに成果を出した人であって、寝る間も惜しんで仕事をした結果、体をぶっ壊した人は、インタビューにはまず登場しないということです。
そもそも、成功している人って「寝る間を惜しんで仕事をする」とみんなにわかりやすく言い換えているだけで、本当は「気がついたら寝るのも忘れていた」状態だと思うんですよ。
影響力のある人=正しい意見ではない
「SNSをしてなければ存在しないのと一緒」、過去にそんな発言をしたこともあります。
実際、SNSやってなかったら、かなりの数のチャンスを逃すと思っています。
SNSをやっているだけで、何万、何十万人に知ってもらえる可能性があるので。
しかし、「SNSで影響力がない人の意見は参考にならない」とは思いません。
声の大きい人・影響力のある人は、よく「成功する秘訣」「うまくいくコツ」「正しい事業のやり方」とかをつぶやきます。
その人は「影響力があって上手くいっている」という実績があるから、皆「役に立ちそう」と思って、シェアやリツイートをします。
しかし、よくよく考えてみれば、その「成功する秘訣」「うまくいくコツ」「正しい事業のやり方」はその人の個人的意見に過ぎません。
その人にとって上手くいっても、他の人がやってみたら上手くいかないこともあります。
ちょっと考えたら分かることなのですが、「生存者バイアス」がかかっていると、こんな初歩的なことに気づかずに盲信してしまいます。
「検索結果」や「リツイート数」に惑わされず、自分で情報を収集しよう
僕はSEOライティングをやっている手前、検索結果のロジックはだいたい把握しています。
検索結果上位にあがっているものは、「SEO対策ができているから」であって、「必ずしも良い情報である」とは限りません。
それと同じように、SNSもシェアやリツイートされているからといって、必ずしも内容が良いとは限りません。
「フリーランスになったら自由になれた」
「高く明確な目標を掲げていたからチャンスが巡ってきた」
こういった良さげな情報を目にした時には、「フリーランスになって自由になれなかった人はいるのか?」「高く明確な目標を掲げたが、絵に書いた餅に終わった事例は?」と、様々な角度から情報を見てみましょう。
冷静に見ることで「生存者バイアス」にかからずに済みます。
明るく華やかな部分には、必ず暗い語られない部分がありますから。
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