この記事は、フリーランスの厳しさを知れ!的な記事ではなく、むしろ世間で言われていることがキラキラ要素が強すぎて、現役フリーランスとしては違和感があります。
このブログはPVやウケは一切度外視なので、あまり映えない、生々しい部分を経験談と独断をもとに書いていこうと思います。
成功法則に抜け道はない
最初のうちはラクしたくなるんです。ただ近道はありません。ビジネス書に書かれている、「これをすれば伸びる」「売上が増える」というのは一例でしかなく再現性はないに等しいです。もちろんノウハウとして知ることは大切です。
自分に合うものをひたすらやっていって、地道に上手くいく方法を確立していくほかありません。
ノウハウコレクターになってはダメです。僕も独立9年目ですが、同じくらいの年数だと、結局1発当ててやるという気質の人よりも、地味なことをコツコツできる人が残っています。
好きなことよりも、得意なことが伸びる
悲しいかな、好きなだけでは食べていけないことがほとんどです。趣味を仕事にしてその趣味が嫌いになったという例を挙げたらキリがありません。
実際、芸人もミュージシャンのエピソードを聞くと、小さい頃に成功体験を積んでいます。「あれ、これ他の人のよりも得意なんじゃ?」と気づき、すぐに好きなことに変化しただけで、元々は得意なことなのです。
ただ、この得意なことを探すのが厄介、かつめちゃくちゃ難しい。なぜなら得意なことを探すには自己評価だけではなく相対評価が必要だから。
- 自己評価=得意である(思い込みを含む)
- 相対評価=他の人よりも秀でてできる
ビジネスに興味がないと苦労する
クリエイターにありがちなのですが、書くことや作ることにしか関心がなく、
- 「どんなビジネスモデルだと、売り上げが増えるか?」
- 「どうしたら、商談成約率が高まるか」
このあたりの話に苦手意識があると時間がかかります。
割り切って他の人に頼んでしまうのもアリですが、頼む場合もある程度理解があったほうがよいので、やはりビジネスへの関心はあるに越したことはないです。
成長の機会も、ダメ出しの機会も自分で作り出す必要がある
会社にいたら、「来期から広報の部署に異動で」と言われたり、上司から「そろそろ、チームリーダーお願い」と言われたりしますが、フリーランスは自由です。嫌な仕事は締結した契約の範囲内で断れるし、それこそ場所・時間にとらわれずに働くことができます。
ただ、選びすぎると成長できないジレンマに陥ります。しかも怖いのがダメ出ししてくれる人がいないこと。下手すれば成長していると勝手に思い込んでしまっていることもあります。
どれだけおかしなマナーでもレベルが低くてもダメ出しされないのがこの世界の厳しいところ。次月に契約切られて終了がオチです。
スキル獲得のタイムリミットはないようで、存在する
何歳からでもチャンスはある!は、半分正解で半分間違いかなと思います。やはり、年齢に見合ったスキルは一定求められます。
実際に、私も3年目、5年目、7年目、9年目で依頼される仕事の質や、お客さんから求められる期待値は変わっています。
特に年齢が上がると、マネジメントよりの仕事が求められます。もちろん、一概にいえることではないのですが、一般的な見られ方を考えたときに年齢ごとにスキル獲得のタイムリミットはある程度存在するとは思います。
「当たり前のことを続ける」は大切だが、簡単ではない
「当たり前のことを続けるだけです」みたいなことが自己啓発本でよく書かれていますが、当たり前のことを続けることは簡単ではありません。簡単ならとっくに皆うまくいっているはずなのです。
当たり前のことを例に出すと……
- 分からないことがあれば、すぐに確認する
- 常に新しい情報をキャッチする
- 元気よく対応する
みたいなものになりますが、これって小手先のテクニックでどうこうなる話ではなく、その人の姿勢やマインド、習慣などが関わってくることで、一朝一夕で身につけられません。
まとめ
元も子もない話ばかり書きましたが、この記事でもっとも伝えたかったことは「小手先のテクニックに逃げない」ということ。そして、どのビジネス書や記事を鵜呑みにせず、一旦咀嚼して考えて試すこと。
もちろん、この記事も同じく鵜呑みにしないように。
俵谷 龍佑
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