俵谷 龍佑(@tawarayaryusuke)です。
昔から、即レス文化撤廃を推奨している自分ですが、今回は即レスに関して、少し考え方が変わったので、そちらをお伝えしていければと思います。
最初にいっておくと、「即レス」はいらないと思っている
即レスをするのは自由ですが、即レスが基本みたいな今の文化は正直必要ないと思っています。
即レスをするから、即レスを求め、そしてどんどん早い返信スピードを求め、みんな時間に追われるみたいな、悪循環に陥るからです。
「いや、相手を待たせているでしょ」という反論も聞こえてきそうですが、それ本当に相手待っていますか?
「相手を待たせているから」
「相手にこいつは返信遅くて仕事できないからと思われなくない」
という罪悪感から返していませんか?
緊急ということであれば分かりますが、配慮からの即レスは自分を消耗させるので、不要だなとつくづく思います。
「即レス」はあくまで自分のため、と思うと納得はいく
「即レスをした方が返信もれが減るから」という、しごく自分のための理由であれば、これは納得できるなと思いはじめ、即レスをするようにしました(まだまだ、遅いですけど)
だから、相手に即レスを求めません。
もし、早く返してほしい場合は、「”緊急””明日までに”返信をください」と伝えます。
結局、即レスを相手に強制するというのは、自分のペースに合わせろという意味と同義であり、なんだかかっこ悪いなと思います。
クリティカルで本質的なやりとりだけでいいと思っている
SlackとかChatworkが増えたおかげで、軽い雑談レベルのやりとりを増えて、すぐにタイムラインで流れてしまうような状態になって。
僕は、この状態が非常に苦手です。
即レスって、そもそもコミュニケーションの質が落ちるなと思っています。
フェイストゥーフェイスならば、相手の表情から、言外の意味を汲み取れるし、なんだかんだいって、発言する方がタイピングよりも、コミュニケーション速度は早いからです。
それをチャットに持ち込むとどうなるかというと、確認や言い回しがおろそかになり、コミュニケーションの質が落ちるのです。
めちゃくちゃ極端な例ですが…
「ライターの実績を教えて下さい」という質問に対して、
これを極度に早く返そうとすると、「3年です」みたいな回答になります。
確かに回答は早いですが、意図は「どんなメディアで書いてきたか・どんなテーマで書いたか・執筆年数・過去に書いた記事のURL」みたいなところだと思うのですが、これらを全く汲み取れていません。
つまり、質問した人がまた聞き返さなければいけないのです。
つまり、コミュニケーションの行き来が多くなって、非効率になってしまっています。
これって、意外と多くのところで起こっていると思っていて、「早く返さなきゃ」がなければ、行き違いやトラブルもなくなるし、もっとクリティカルで本質的なコミュニケーションになるのかなと思っています。
まとめ
即レス自体は、とてもビジネス上大切なスタンスだと思います。
メリットについては触れてませんでしたが、実際にお互いの熱量を保てるということ、そして思いがけないアイデアが生まれるということ、こういった良い面もあると思います。
もちろん返信は早い方がいいに決まっているのは承知の上で、ただ、そこに質が伴わなければ、なんも意味がないよって話。
もっともっとこの考えが広まればなと思います。
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