俵谷龍佑(@tawarayaryusuke)です。
僕は、フリーランスのライターとして、なんとか食べていける状態になりましたが、まだまだ自分のやりたいことはできていないし、ベストな状態には到達できていません。
おそらく、ADHDの人が好きなことで生きていくには、普通の人よりも多くの障害を乗り越えていかないといけないんだろうなって最近痛感しています。
ADHDの人は普通に生活するだけで人並み以上に疲れる
まず、普通に生活するだけで疲れるって話。
色々な人の話を聞いていると、みんなが当たり前にやっていることを、ものすごい労力かけて取り組んでいるなってことに最近気が付きました。
例を出すとキリがないですが、分かりやすいところでいえば・・・
- 外出時にカギを閉めたか何度も自宅に戻って確認してしまう
- 遅刻しないように調べた電車の時間を5回くらい確認してしまう
覚えているはずなのに、自分を信用出来ないんですよね。(気がついたら忘れている実績があるのでw)
こういうのが本当に多くて、寝る頃にはぐったりしていることが多いです。
「好きなことで生きていく」時に立ちはだかる3つの壁とは?
僕も実際、この壁に苦しめられます。
似たような症状の方に、少しでも参考になれば幸いです。
立ちはだかる壁1:自分が快適に生活できるように工夫をする
好きなことをする以前に、注意散漫すぎて日常生活がままならない、ミスが多くて仕事が長続きしない状態でそれどころではないという話。
フリーランスになる前の僕は、この状態でした。
常に「生活させられている」ような感覚でした。
好きなことで生きていくには、まず時間とお金が必要なわけで、そのお金を得る仕事が上手くいってないと、好きなことに頭が回らなくなります。
ただでさえ、ADHDの人は普通の人よりも工夫が必要になるので、仕事や職場が苦しいと、常にキャパオーバーの状態になります。
立ちはだかる壁2:自分に適した仕事・働き方を見つける
僕の場合は、「注意散漫」「集中力不足」が最大の欠点なので、それをより悪化させる以下の要素を除外して仕事や働き方を考えました。
・マニュアルに従ってきっちり実行しないといけない仕事
・マルチタスクを強いられる職場(飲食店の厨房など)
・自分のデスクの場所が決まっている職場
そうして見つかったのが、今の「フリーランス(働き方)」で「ライター(仕事)」です。
しかし、ライターという仕事に巡り合ったのも25歳の時で、それまでは自分に不向きな仕事ばっかりやって、怒られて怒鳴られて「自分はできないやつ」って思い続けてました。
諦めずに、頑張って探し続けることが大切ですね。
立ちはだかる壁3:自分が何者か肩書きを決める
注意散漫であると同時に好奇心も散漫しやすいです。
あっちゃこっちゃ、色んなところに興味が湧いて散らかしまくります。
好きなことはすぐに見つかるけど、興味が移るから仕事になりにくい。
これが「肩書きが決まらない」という悩みにつながります。
しかし、裏を返せばジェネラリストであり、万能タイプとも言えるので、もし自分が何者か肩書きをつけるなら、今存在していないものをつけることになると思います。
僕は「遊び研究家」という肩書きで今は落ち着いていますw
もう、どうしようもないんですよね、音楽は間違いなく最も好きだけど、映画も好きだし、料理も好きだし、文章書くのも好きだし、健康茶も好きだし・・・と、時間が経つにつれてどんどん増えちゃうから。
しかし、これも長所ということで今は受け入れています。
まとめ
正直、普通の人が好きなことで生きていくよりは、だいぶ厄介でだいぶ大変です。
回り道を強いられるでしょう。
しかし、その分経験値は増えるし、人よりも成長できます。
粘り強く続けていけば、光が見えてくると思うんです。
僕も道半ばなので、一緒に頑張りましょう!
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