ADD・ADHDやアスペルガー等の発達障害、学習障害という認知度が向上してきて、僕としては理解が浸透してきて、嬉しいことなのですが、
反面、まだまだ軽蔑、馬鹿にする表現として使われていて、僕としてはとても悲しいし、許せないですね。
犯罪者≒発達障害者という強引な結びつけ
アクセス稼ぎだか何だか知りませんが、発達障害のこと分かって書いてるんですかね?
▼事件が起こる度、ゴシップ記事で発達障害との関連性についての記事が書かれる▼
まあ、ゴシップ記事なんで、こんな記事に一つ一つ、突っかかっていっても仕方ないのですが、下に載せている記事は掲載先がニフティニュースなので、、ちょっとこれはどうかと。。
これでより差別が助長されたら発達障害の当事者はたまったもんじゃないです。
本誌前号で報じたが、高畑は過去のインタビューで、裕太が幼少期に「発達障害」と診断されたことを打ち明けている。
って書いているけれど、本当かどうか正直怪しい。
良くないのは、「犯罪をしたということはどこかに異常があるのではないか→やっぱり!発達障害だったのか!」という帰結のさせ方です。
遠回しに犯罪と発達障害を結びつけているんですよね。
犯罪は犯罪。これと、発達障害になんら関連性はないんです。
できないやつ・ヤバイやつをまとめて、「発達障害」と呼ぶのはおかしい
発達障害や学習障害という言葉が一般的になりつつある一方で、バカにするときの言葉としても使われています。
「アスペ」が代表格の言葉ですね。
これは元々、ネットスラングで2ちゃんねるとかTwitterで使われ始めましたが、まだまだこういう言葉は正しく使われず、
できないやつ、ヤバイやつを十把一絡げに「アスペ」と蔑視することも少なくないです。
ちなみに、アスペについて何も知らない人のために話をすると、アスペとは、「アスペルガー症候群」の略です。
アスペルガー症候群とは、会話の能力や知能は高いけれど、社会性やコミュニケーション、想像力に障害がある発達障害です。主に以下のような症状が見られます。
- 距離感が分からない、何を話していいか分からない
- 同じものを好み続け、新しいことを嫌う
- 曖昧な指示が分からない
- 聴覚が過敏で、騒音の中で音が拾えない
- 同時に複数のことができない
- 口頭で指示を言われても理解できない
- 作業が覚えられない
このアスペルガー症候群は、実はADHDとも症状が類似しており、医師でさえも誤診するほど診断が難しいといわれています。
というわけで、ものすごく判断が難しい病気だからこそ、やたらめったらできない人・ヤバイ人を指していう言葉ではないのです。
引き続き、ブログで発達障害(主にADD)について発信していきたい
この問題に触れようと思ったのは、高畑容疑者が発達障害なんじゃないか?と、多くのネットニュースやメディアが取り上げたのがキッカケです。
ちょっと、行き過ぎてるよなと疑問に思ったからです。
僕は、このブログで自分がもっているADD(注意欠陥障害)について認知を広げたいということでブログを書いていますが、まだまだ多くの人には届いていない、そして間違った使われ方をしているということも分かりました。
引き続き、発達障害、学習障害がどういうものなのか、真剣に向き合い、情報を発信していきたいと思います。

俵谷 龍佑

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