このブログでは、頻繁に僕がり患している発達障害のADDについて書いています。いい加減なことも書けないので、最近は勉強しています。
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今回、僕はこの書籍を読みました。
この書籍では、専門的な話というよりはケーススタディを紹介して、具体的な症状について語っているもので、ADD/ADHDの一般的な症状や苦しさを理解することができます。
自覚するのは、就職して社会人になった時が多い
今までは上手くいってても、社会人になって急に問題が生じることがあります。
彼らの多くは学生時代までは、不注意の症状を持ちながらも、自分なりに工夫をすることによって、あるいは周囲の配慮によって、それなりに適応がとれていた。ところが、社会人となり、仕事のプレッシャーやストレスが格段に増した状況では、適切な対応ができなくなってしまうことが多くなる。
僕も、最初は自分の異常さに気づけませんでした。それは、就職という環境が切り替わる瞬間に症状が出始めるから。
「自分が環境に適応するのが遅いだけ」と思って必死に追い付こうとするのですが、周囲との差は一向に埋まりませんでした。
結果的に、僕は入社してすぐに、仕事を全て失って社内失業しました。それを機に自覚するようになりました。
「トラブルメーカー」と誤解されて、人間関係が上手く構築できない
多くのADHDの人は、もともとは人懐っこく周囲に溶け込むことを苦手としていない。けれども、思春期以降、対人関係においても、不注意なミスを重ねるうちに、関係を損なうことが起こりやすいのである。
まさに、僕もこれそのままです。新しい関係を作るのは得意だけれど、長く付き合っていくのが苦手。
特に、仕事や団体行動などでコミュニケーションをとるようになると、大概、自分のダメな部分が露出して疎遠になることがほとんど。
会社が最たるものですね。チームで売上を上げていく、社会貢献をするというものなので、足を引っ張ってしまいます。
心が落ち着いた今、当時のことを考えると、改めてチームや団体で行動することが苦手だったんだなあと思います。
今はフリーランスで、組織という枠組みで動くことがなくなったので本当にラクになりました。
他の精神疾患を併発しやすい
これも思い当たる経験談があります。
大学4年の時に、将来どうしようか悩みあぐねた時期がありまして。
特に、不注意でミス頻発するようなことには当時からコンプレックスを抱いていたので、社会でやっていけるのかという不安、家族間との不仲、恋人とのトラブルなど、色んなことが重なってしまって鬱っぽくなっていた時期がありました。
恋人に依存するわ、親とケンカしてガラス割るわ、重ねて夜勤のアルバイトで、生活はかなり荒んでました。この頃は、今よりもひどくて(今当時を振り返れば)、情緒不安定でした。
他の精神疾患を併発する原因って、周囲に障害ではなく「なまけ者」と認識されるから、自分も気付くことができず、結局、全て歯車がかみ合わなくなって、どんどん負のスパイラルに入ってしまうんですよね。
当時、僕も全てが上手くいかない感覚がありました。
何やっても、「あ、ダメだ、たぶん上手くいかない…」みたいな思考になってしまっていて…ここから、抜け出るのに僕は3~4年くらいかかりました。
この書籍を読んで、ぼくが蓋をしていた過去の思い出したくない記憶が鮮明になって、「そういえばこんな症状もあったな」と気付けるきっかけになりました。
それと同時に、当時の僕も考えている以上に、ADDの症状を自覚してなかったんだなと思いました。
もし、周囲にこんな症状の人がいたら、ADD/ADHDの人かもしれません。厳しく叱責、批判せずに静観していただけると嬉しいです。
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俵谷 龍佑

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