俵谷 龍佑(@tawarayaryusuke)です。
最近になってようやく羽をのばして、自分らしくのびのびと過ごせるようになりました。つい半年前の会社をやめるまでは、自分らしくなんて文字はこれっぽちもなく鬱屈な気持ちで日々過ごしていました。
「鬱屈とした生活」から「自分らしい生活」へと変化したのは、自分の弱みではなく自分の強みに焦点を当てて行動するようになったからだと、今では思っています。
「弱み」ばかり克服していると、自分に自信を持てなくなる
弱みを克服することももちろん大切なことですが、あまり固執しすぎると自分に自信を持てなくなります。弱みを克服しようという意識は、高い理想の自分像の元に作られている気がします。私はそうでした。
以前の私は完璧主義で全て自分で出来ないと、と思っていましたが、全て完璧にこなせるようになる時間があるほど、人生は長くないと気がつきました。
エネルギッシュに動ける期間も限られているし、弱みを克服することに時間を割いていては時間がなくなるばかりか、自分の自信まで奪ってしまいます。
「弱み」にばかり興味を持つ組織には長くいない方がよい
これは実体験です。私は以前の記事にも書いた通り、「人の意識・やる気は環境に依存する」という考えの持ち主です。
以前の職場では、自分の弱みばかりに注目が集まって使えない社員というレッテルを貼られて、仕事を強制的に引き継がされました。
自分にとって不得手な環境では過小評価されがちです。たとえ強みが自分の中にあっても、このように否定され続ける環境にいては強みに自他共に気がつけませんし、生かしきれず持て余してしまいます。ずっと、弱みを克服することを繰り返すことになります。
こういった環境で弱みを克服し続け、自分の人生を消耗することほど不毛なことはないと思います。環境が変われば、自分がさほど強みと思っていない能力が必要とされることがあります。
先日、ライターの方とお話しをする機会があったのですが、その時に以下のような話をしました。
私たちはもちろん納期があるから、まだまだ満足出来るレベルで文章を書けていない。だけれども周囲からみればそういった文章でも「よく書けている文章ですね」といわれる。書き手側と見る側では大きくギャップがあるんですよね。
これに限らず、例えばこんな例も挙げられます。
少しエクセルを使った業務ができる、でもそれは前職では当たり前だった。しかし、違う環境では年配の人ばかりでエクセルができる人を欲していると。
自分では思いがけない場所で自分の力を必要としている人がいます。確かに、否定され続けるような環境に身をおいてある程度の忍耐はつきました。しかし、長い期間いるのは自己評価が下げかねないと感じました。
ダメな部分から目を背けるのと、強みに焦点を当てるのは別
散々、自分の弱みに焦点を当てすぎると良くないといってきましたが、「遅刻する」「言葉使いが悪い」などの直さなければいけない部分に関しては、きちんと向き合わせないといけません。これは、弱みを克服するとは別で、ダメな部分を直すという方が正しいですが。
この「ダメ」と「弱み」の明確な違い、それは多くの人に甚大な迷惑をかけるか否かだと思います。
私も以前はだらしなくて多くの人に迷惑をかけてきました。僕は、病院でADDという診断を受けて、否が応でも自分の性格や個性と向き合うことになりました。
そして直さないといけない部分も明確になりました。それ以降、自己管理(体調や時間やタスク管理)は徹底するようにしています。
迷惑をかける恐れのある弱みは直し、あとは自分の強みに頼り切る。そんなシンプルな生き方で良い気がします。
全ての弱みを克服していたらキリがないですよ。というかカドが丸まりすぎてつまらない人間になってしまいます。角は多少あった方が個性豊かで良いのです。
もし、自分の弱み・強みを把握できないという人は…
「ストレングスファインダー」がオススメ。本に付録としてついているテストは本格的でちょっと手間がかかりますが、このテストを受けると5つの強みを分析してくれます。しかも、かなり細かく。おススメです!
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俵谷 龍佑
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