Web集客の専門家、俵谷 龍佑(@tawarayaryusuke)です。
残業時間の上限規制が決定しましたね。
蓋開けてみたら、100時間とかいうがっかりな結果でした。
本当に世も末だなと思っている今日でございます。
何かの報道番組で働き方に詳しいコメンテーターが、「まず青天井の現状に規制をかけることが大切」とかぬかしてましたが、いやいや、なんで出発点がマイナスなんだよw
超劣悪が劣悪になったからそれでいいでしょ、という発言をしているようなもので、この人は専門家として失格。
長時間労働という体質は、なかなか抜けない
僕は、長時間労働は完全に否定派です。
なぜなら、長時間労働という姿勢は他人に飛び火するから。
それに、長時間労働をずっと続けてきた人って、それが習慣になっているから短い時間で仕事が終わってしまったら、逆に「あれっ?」って焦ってしまうわけです。
個人事業主とか一人社長で、誰かと一緒に仕事をするということがないのなら、百歩譲って会社員は周りの社員に影響を与えます。
長時間労働をすることで、同調圧力に加担してしまっているんですよ。
自分は関係ないから・・と思っていても、です。
AIが本格導入され、生産性が求められる社会に
昨日書いた「エクス・マキナ」の紹介記事でも書きましたが、30年後には人間の頭脳を超越したAIが登場することは間違いないでしょう。
そして、一部の仕事も機械にとって変わるでしょう。
日本は先進諸国の中でも、労働時間が長いです。
OECDの2015年度の調べによると、1年間で平均1,746時間、世界で15位とされていますが、これはあくまで国が報告しているデータに過ぎないので、日本特有の「サービス残業」を入れると、2,000時間はゆうに突破するでしょうね。
あと、なんでこれだけ日本で生産性が騒がれているかといえば、「少子高齢化」ですね。
労働人口が徐々に減っているから。
正直、かなり深刻な問題だと思う。
だからこそ、長時間労働に頼っている場合ではないのです。
長時間労働は、もはや「汚点」とみなされる
今後、生産性重視の時代になった時(もうすぐ訪れますが)、長時間労働をしていたということはもはや汚点扱いされるでしょう。
今では、残業が多くバリバリ仕事をする大手企業に入っていることは、「頑張っているね」とみんなから賞賛される事実。
しかし、これがやがて「時代遅れだね」といわれるようになります。
採用面接でも足を引っ張るマイナスポイントになるんじゃないかなあと僕は思っています。
たばこが、一昔前は電車の中や空港の待合室で吸えたのが、今や店内全面禁煙の法案が通りつつある。
ここに来るまで、わずか数十年です。いとも簡単に常識は覆るのです。
長時間労働が必要だという人とは距離を置こう
まだまだ、長時間労働が許される時代だから、長時間労働は必要だと声を上げる人はたくさんいます。
もし、あなたの上司や同僚、はたまた経営者が残業を美徳とし、家に帰してくれず、辛い思いをしているなら、さっさと辞めましょう。
今は、まだ時代が追いついていないだけ。
近いうち、たばこと同じく「長時間労働者」が軽蔑される日が来ます。
そうなった時には、もう長時間労働者とそうではない人の間には、埋められない大きな溝ができています。
だからこそ、今から距離を置きましょう。
自分自身のために、そして家族や友人や身の回りの人に「長時間労働」という菌をばらまいて迷惑をかけないためにも。
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自分の体よりも「社内の人間関係」を優先して、残業する必要なんてない。
困難や壁は乗り越えるのがキツければ、逃げるっていう選択肢もあるんだよ。
俵谷 龍佑
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