俵谷 龍佑(@tawarayaryusuke)です。
相談者さんからのお悩みによる回答です。
「会社でミスが多くとにかく辛い」「診断には行きたいが怖くてためらっている」という相談でした。
相談者さんは、就職してADHDの出る状況やシーンが増えて、気付かれたのですね。僕もまさにそうでした…。
会社に入ると、否が応でも常識にぶつかる
社会人になって、ADD/ADHDであるのを自覚する人が多いのって、これが原因なのではと思っています。
僕は就職するのが不安でした。今まで、アルバイトもどれもミスばかりで上手くいかなくて、就職してまともに働けるのか心配でしょうがなくて…。
会社に入ると、一般的、常識を押し付けられます。そうすると、否が応でも自分と他人の違いに気づいてしまうのです。
ADD/ADHDのやっかいなところは、特定の状況によって症状が出ないこともあって、一見普通の人と同じように思えるからです。
だから、「自分の考え過ぎかな?」「病気のせいにしているだけかな?」と疑ってしまい、一般常識と照らしあわせて、自分の不出来を克服しようとしてしまいがちです。
もしご自身で疑われているのなら、その感覚を否定しちゃダメです。常に正しいのは他人の正論ではなく、自分の「感覚」なんです。
ミスが改善できないなら、一度「苦手分野」か「環境」のせいにしてみる
ミスが克服できないなら、それ自体が苦手分野である可能性が高いです。
僕も、よく「なんでこんな当たり前なことができないの?」と言われてました。前職ではミスしてばかりでした。改善策を練って試しても、その改善策をすることさえも頭からヌケてしまって、改善できませんでした。
勇気がいる事かもしれませんが「自分は◯◯が苦手で…」と出来ない部分を周囲に打ち明けるのも一つ手かもしれません。もし、そうやって打ち明けても、「それは努力しようよ」とか「さぼっているだけじゃない?」と理解が得られないようなら、その環境から離れたほうがよいかもしれません。
いくら、優秀な人でも環境が劣悪であれば、本領を発揮するのはとても大変です。良い環境というのは、「自分の欠点ではなく、長所に重きをおいて評価してくれる環境」です。
環境のせいにするのは決して悪いことではなく、自分の力を効果的に発揮するための良い選択です。
▼参考記事▼
診断は、「自分の弱み・強み」を知れる良い機会
全ての病院の診断がどうか分かりませんが、僕が受けた診断は自分の特性を測るテストがありました。図形描写、数字計算、転写など様々なテストを受けて、最後に自分の弱みと強みが書かれた診断結果をもらうことができました。
▼参考記事▼
僕は、グレーと診断されて、結局、「ADDの傾向が強い」というあいまいな診断結果をもらいました。つまり、今の自分の違和感は具体的な病名で表せません。しかし、それでも良いと思いました。
理由は、弱みと強みを知れたから。
お医者さんにも、「自分の器以上のことをしない方が良い」といわれて、今まで頑張って自分の弱点を克服しようとしていたことをやめました。「お医者さんにもいわれたんだから、まあいいかな」と思えたのです。
まとめ
人にもよりますが、僕は診断をしてもらって良かったなと本当に思ってます。
強み、弱みが分かっただけで、弱みを克服することに時間を割くことを諦められて、自分の進む方向が少しでも見えたから、解決の糸口が見えたから。
相談者さんも、勇気を出して診断にいってみると良いと思います。診断は、「病気確定」「お先真っ暗」という暗いものでは決してありませんよ。
俵谷 龍佑
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