俵谷龍佑(@tawaraya1222)です。
まだまだ、発達障害に対する認知度は低いということを最近ひしひしと感じ、ブログで改めて「発達障害って具体的にどういう症状があるの?」ということを連載形式で解説していこうと思います。
ここでは、主に僕の症状であるADHD(もしかしたらASDも混在しているかも)をお届けします。今回は、コーナー第三弾「あいまいな指示」です。
ADHDって?
ADHDとは、Attention-Deficit Hyperactivity Disorderの頭文字4つをとった言葉で、「注意欠陥多動性障害」のことを指します。
症状としては、「ケアレスミスが多い」「落ち着きがない」「集中力が続かない」「思ったことを口にすぐに出してしまう」といったものが代表的です。
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全ての言葉が「明確」になっていないと確認したくなる
僕は、この確認作業を行うせいで、何度も上司に怒られた経験があります。
具体例を出すと…
僕「棚の下って、指さした棚の下の段にってこと?」
相手「いや、違う棚の下」
僕「どこ?棚の下にある白いボックスのこと?」
相手「そう」
みたいな感じで、明言してくれないと不安になるのです。
「棚の下」という言葉からいろいろな選択肢を考えてしまうのです。
分からないのではなく「分かりすぎる」
よく発達障害の人は察せない、空気を読めないといいますが、それも人によります。
僕は、むしろ人一倍過敏に人の顔色や空気を察します。
むしろ、そこからいろいろと連想させるから、どれが正解か分からない。
だから、高確率で間違えるのです。選択肢が多すぎるから。
「聴覚優位」でないため、ばーっと説明されると混乱する
僕の場合ですが、驚くほど耳から言葉を聞き理解するのが苦手です。
そのため、「電話をとりながらメモをする」「とっさの緊急事態で指示される」といった局面は、頭がごちゃごちゃして思考停止することが多いです。
親切心で追加でいろいろと補足説明されてしまうと、実はめちゃくちゃきつくて、どんどん分からない悪循環にはまります。
日頃から、情報が頭の中にあふれかえっているのに、説明されるとさらに情報が渋滞して、どうしようもならなくなります。
そのかわり、人一倍、視覚で物を捉えるのは得意です。
最近は、このことに気づき、聞いた情報を文字や図式化して整理するようにしています。
こうやって、何年もブログも書き続けられているのも、おそらく視覚優位によるものだと思います。
相手の話した言葉の「欠落部分」にライトが当たる
普通の人は、情報を受け取ったらそれを「点」で理解します。
しかし、僕の場合、一つの情報が入ると、他の情報と総合的に「面」で理解します。
そして、相手の話した言葉の中にある「欠落部分(ツッコミどころ)」に、瞬時にライトが当たります。
すると、その欠落部分が気になって仕方がなくなります。
ADHDは衝動性も備えているので、「〇〇はなんでですか?」と聞かずにいられなくなり、結果、相手を怒らせてしまいます。
まとめ
「あいまいな指示」に関しては、分かるまで聞き返す・確認するという程度しか解決策がなく、僕も試行錯誤中です。
これに関しては、僕は発達障害にかかわらず、世の中が取り組むべき問題の一つとも考えています。
オンラインで関係が希薄になり、バーチャルでやり取りして顔が見えない中で空気を読む、雰囲気を掴むということはどうしても難しくなるので、いずれにせよ「明確にして話す」ことは今後重要なスキルになるものと思われます。
次回は・・・
「感覚過敏」についてお話しします!
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俵谷 龍佑

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