実はこのブログは、僕のADHDのカミングアウトから始まったブログで、当初はADHDでも一端の社会人として、フリーランスとして食べていける様子を記録する成長記的なものでした。
ADHDと診断され、投薬治療を受けずに症状の緩和・改善に取り組んで6年もたったので、改めてここで総括しておきます。
まず、投薬治療を受けずに、症状は改善されたか?
答えはYESです。が、全部が解消されたわけではありません。
日常生活を送るには、まだまだ不便なレベルです。
あと、症状が出そうな環境を徹底的に避けているので、そういった環境にまた首を突っ込めば、症状が出ます。
おかげさまで、フリーランスになり、働き方や働く人・環境は選べるようになったので、だいぶ自分のペースというものを保てるようになりました。
改善された症状は以下。
まだ、改善できていない症状でいくと、以下の2つ。
・衝動的に行動してしまう
このうち、忘れ物・うっかり忘れが深刻で、最近だとお財布(クレカ・保険証など一式入った)とお金を落としました。
ここは、なかなか環境を変化させても緩和せず、今いろいろな工夫をして緩和する努力をしています(その方法は後述)
そもそも、なんで投薬治療を受けない?
投薬治療を拒否しているわけではなく、副作用が強すぎて「現実的に難しい」のが現状です。
ADHDの治療薬は、いくつか試しましたが、どれも眠気・だるさ・鬱感がひどすぎて、まともに日常生活を送れない状態になりました。
もし、良さげな治療薬があれば、教えてもらえると助かります。
ADHDの症状を緩和させるために実践したこと
ここからは、ADHDの症状を緩和させるために実践してきたことを書いていきます。
持ち物の往来を減らす
忘れ物を解消させるために、持ち物の往来を減らしました。
自分がやった対処法が以下。
・洋服を減らす(着替えて、ポケットにお金を入れ忘れて洗濯するの防止)
・必要そうなものは、全てかばんの中に常にしまっておく(入れ忘れ防止)
これで、だいぶ忘れ物が減りました。
一般的な方法として、忘れ物しないために「メモをする」「指差し確認する」「しまう場所を固定する」というのがありますが、これらはADHDの人には一切通用しません。
なぜなら、無意識にやってしまっているから。
自分のコントロール下にない時に勝手に行動してしまっているから、一般的な忘れ物対策が一切効きません。
大切なのは、本質的な対策であり、そもそも忘れ物をしない仕組みを作ってしまうこと。
予定を”超”明確に決めることで、「衝動性」と「ヌケモレ」を防ぐ
これもかなり効果がありました。
ADHDの人は衝動性が強く好奇心が強いため、意識が分散しやすく人よりも「選択肢が多く取れてしまう」状況にあります。
例えば、予定を立てずに動こうとすると「選択肢が多すぎて何もできなくなってしまう」んですね。
その結果、早い段階で「判断疲れ」を生み出してしまいます。
これを防ぐには、一日の最初に今日やることを”超”明確に決めること。
”超”明確に決めることで、いちいち選択する必要がなくなり、予定通りこなしていけばOKになります。
決めるレベルは…
・休憩時間
・睡眠時間
・夕食の時間
・風呂に入る時間
ここくらいまで徹底的に決めると、いちいちその都度、判断しなくていいので、気が散らずとてもラクです。
快適な温度を保つ服装・環境をキープする
僕は、感覚過敏なところがあって、特に温度は集中力を左右します。
かなり、暑がりなので、冬は暖房を弱めに設定し、重ね着をする、夏は冷房を強めにかけて、羽織物をするなどして、自分が最適と思う環境をキープしています。
外出しているときは、温度の調節が自分ではできないので、夏なら上着を、冬なら着ぶくれして暑くなってもいいように、すぐに脱ぎ着できる服装にしています。
まとめ
いろいろと、試行錯誤していますが、完全に症状をゼロにするのは難しく、特に忘れ物に関しては致命的です。
環境を変える、そうならないようにそもそも物を持たないといった本質的な改善をしていくことが、個人的には重要だなと思いました。
今まで取り組んできたADHDの改善記録については、こちらをご覧ください!
ADHDの改善記録はこちら


俵谷 龍佑

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