俵谷 龍佑です。
私は現在、ドラマーとしてミュージシャンで食べていくという目標に挑戦すべく日々奮闘している。ただ恥ずかしい話、組んでいたバンドは解散してしまい、現状何もない。正直、私も演奏テクニックもまだまだでひよこレベルだ。
だが、明確に以前より目標に近づいていると思う。それは「会社を辞める決断」をして挑戦できる環境に身を置いたからだ。
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「失敗したらどうしよう」という不安を拭い去る一番の方法は、決断すること
お金はもちろん、時間、そしてドラムの演奏テクニックも必要だ。だが、お金と時間が十分たまったら、演奏スキルがついたらとすべて準備万端になったらプロ志向としてバンドを組もうというのだとそれこそ、いつになるか分からない。その時にはもう老いて、元気に動き回れる年齢でなくなっている可能性が高い。
イケダハヤト氏もブログで以下のようなことを書いている。
「私は特別なスキルがないので、独立は難しいと思っています」という人をよく見かけます。
まぁ、特別なスキルがあればそりゃ独立はしやすいですが、基本的に「順番が逆」なんですよ。
スキルは、独立した「あと」についてきます。本当に。独立する前にスキルを付ける、というのはむしろ遠回りだと思いますよ。
というか、独立する前につけたスキルなんてものは、実際にいざ会社を辞めてみると、ぜんぜん役に立たなかったりします。
「「スキルがないから独立できない」というのは間違いで、「独立したあとにスキルはついてくる」んですよ」《まだ東京で消耗してるの?》より
とあるように、まず行動を先にしてしまって、その過程でスキルアップをすればよい。
不安は自分の脳が防衛本能で生み出した産物である
私は会社を辞めようか迷ったとき、とにかくお金がなくなってしまうことに恐怖心を覚えた。そうして、毎月入ってこない不安定な状態を打開するためにバイトをたくさんして、時間がなくなっていく無様な自分の姿しか想像できなかった。
考えてみれば、会社員のまま、お金が十分にある状態はいつになるか?
残業などが多く、土日しか練習がさけない状態でいつになれば演奏スキルが十分になるのか?
そもそも、正社員のままでは時間が柔軟に動けないから、ライブにさえ出られないという矛盾。
万全な状態になるには、「時間が十分にあるスーパー仕事ができ、人に仕事を任せられる状態でかつ貯金がたまっていて、わずかな時間でスキルを習得」とまぁ何年かかればその境地にいけるのか、途方もない。
要は、安定している状態から、不安定な状態に飛び込むことに恐怖を感じているだけだった。
例をあげよう。海外旅行に行くとしよう。
「アメリカに行きたい!ただ行くのには50万円かかる。お金はあるけれど、英語しゃべれない。あと今忙しくて時間がない。よっし!すべて準備万端になってから行こう!」
果たしてこの人はいつになったらアメリカにいけるだろうか。英語をしゃべれなかったら、アメリカに入国できないなんて決まりはないのだ。英語をしゃべれなくたって、ガイドブックと辞書片手に話をすればよい。
挑戦しようというときのストッパーはきまって「失敗に対する恐怖」だ。
万全な100%の状態を待ってたら、みすみすチャンスを逃してしまう
これはまた、日常のことにも置き換えられる。佐々木正悟さんのブログに書いてあることが明快なので、取り上げる。
この大事な仕事をなるべく早く、しかも質を落とさずに仕上げるにはどうしたらいいだろう?
難しい問題です。難しい問題には、ヒューリスティック。これが人間の頭脳の得意とするところなのです。つまり質問を書き換える。
→これは大事な仕事だから、やる気と時間を充分に注ぎ込むべきではないか?
新しく書き換えられたこの質問には「イエス!」と即答できます。
両方の質問は一見よく似ています。ヒューリスティックはこういう「微妙なすり替え」が巧妙なのです。しかし質問が似ていますが、グッと答えやすくなっているのに気づくでしょう。
続いて次の問いが発せられます。
→今この大事な仕事を立派に仕上げるための、十分なやる気と十分な時間はあるか?
これにも即答できます。「No!」
このようにして、一見誠実に、しかも十分検討したように巧妙に自分をごまかしつつ、大事な仕事をまったくせずにすませてしまうわけです。「本当にやるべきことに限っていつまでもできない心理」《佐々木正悟のライフハック心理学》より
とあるように、矛盾が生じる。でもシンプルに整理すれば、何のことはなく、実行するのが一番早い。
繰り返すが、決断できないことの大きな理由は、「失敗に対する恐怖」だ。そしてこの恐怖をなくすには決断をし、行動をする。行動がすべてを変えてくれる。
俵谷 龍佑
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