俵谷 龍佑です。
きっかけはこのニュースを見てから。
和久田
「その跡地のすぐそばに、ある団地があります。
『霞ヶ丘アパート』。
50年以上前、東京オリンピックの開催をきっかけに開発されました。」近田
「今、住んでいる人たちは、来年(2016年)1月までに立ち退くよう求められています。
実はこの団地も、2020年のオリンピック・パラリンピックに向けて取り壊されることが決まっているんです。」『NHKニュース おはよう日本より』
早速、その風景をぜひ見たく、行ってみた。
千駄ヶ谷から歩いて、国立競技場を抜けて、外苑前方面へ歩く。以前そびえたっていた国立競技場がなくなると、景色が急に殺風景になるものだ。よく外苑前のイチョウ並木からここまで散歩していたのだが、その道はいつの間にか通行止めになっていた。おお悲しい。
これが噂の「霞ヶ丘アパート」のようだ。
住んでいる人はパッと見、半数というところか。建物に年期を感じる。私も団地に住んでいるが、それよりもだいぶ先輩だ。
これだけ見たら、とても千駄ヶ谷とは思えない。なんともほのぼのとした景観。入ってみて分かったが、ここだけ時間がゆっくり流れているように感じた。東京オリンピックでこの景色が見られなくなってしまうのは、非常に残念。都心でもここまで良い景色はないというのに。
ここの「霞ヶ丘アパート」は前に行われた東京オリンピックよりも一足早く建設された。つまり、50年以上経っているのだ。
団地の後ろに「VICTOR STUDIO」。都会と昔ながらの風景が混在する景色はなかなか見られない。「Victor Studio」でここは都会だったと気づかされる。
ここの団地専用の市場があったらしいが、現在は八百屋しか営業をしてない模様。同じく団地に住んでいる身として、こういう景色をみると感情移入をしてしまう。
まとめ
この景色は来年にはもう見られない可能性が高い。東京でオリンピックが開催されるのもうれしいが、その陰で東急プラザや府中商店街など古き良き景色がどんどん壊されていくのは悲しいものだ。都内にある数少ない昔ながらの風景を思わせるスポット。
眼前に収めたいという人はお早めに。
俵谷 龍佑
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