Webライターの俵谷 龍佑(@tawarayaryusuke)です。
ライターを続けて早3年、間違った言葉や表現に敏感に反応するようになりました。
ネット記事はもちろん、テレビ、新聞でもよく間違った言葉、表現を見かけます。
特に多いのが重複表現!今日は、よく見かける重複表現を紹介します。
これからライターやるって人、ライターをすでにやっている人も、うっかり使っているかもしれませんよ!参考にしてみてください。
重複表現は100%間違いなわけではない
最初に言っておくと、重複表現が全部悪いわけではありません。
一般化していて、意味の通るものは間違いとは認めにくいからです。
表現として間違っているというだけ。
ただし、ライターの方は、文章で物事を正確に伝えるというのが仕事なので、あんまり重複表現を使うのは好ましくないです。
よく見かける重複表現7つ
よく見かける重複表現を7つ紹介。
1.一番最初
何となく意味は伝わりますが、、最初を使っている時点で「最も初め」なので、「一番最も初め」というへんてこな表現になってしまいます。
これは意味が通りますが、違和感を覚える人も多いです。
2.違和感を感じる
次に多いのがコレ。
「違和感を感じる」で、”感”が重複している典型例です。
ただし「違和感を感じる」については、重複表現だという人とそうでないという人で意見が分かれています。
個人的には、話し言葉では良いけど、文字だとモヤっとするので、文面では使用を控えるのが良いかと。
3.後で後悔する
これも原理は一緒ですね。
「後で悔やむ」のが後悔、後は余計なのです。
4.過半数を超える
良くニュースで聞くので合っていると思いがちですが、実は重複表現。
「過半数」という言葉の意味が状況を示しているので、「超える」という表現は不適切で、「半数を超える」にするか、「過半数を占める」が適切。
5.アメリカへ渡米する
これは、国を変えれば全部いえることです。
「日本に来日」「ヨーロッパへ渡欧」などなど。。
うっかり使いがちなので、気をつけましょう。
6.あらかじめ予約する
一見合ってそうですが、あらかじめを漢字に直すと・・・「予め」なんですね。
「予約する」が「あらかじめ約束する」という意味になるので、「事前に予約」、「前もって予約」も重複表現になります。
7.約〇〇kgほど、約〇〇cmくらい
数字を使う時にありがちな重複表現。
「約」「ほど」「くらい」は全部同じような意味です。
表現に貪欲になろう
ライターは、ただ書けばいいってものでもなく、「正確に物事を伝える」っていうのが大事。
伝えるためには表現力が必要です。
表現力は、どれだけ表現方法の言い回しがあるか、誤用表現を知っているかで、大きく差がつくと思っています。
最近、読んだこの記事がとても面白かった。

ここでは、「才能の定義」について、以下のように述べていました。
このような間違いに気づいたときにプロはどう感じるのかというと、ざっくり言うと「気持ちが悪い」のだ。ところが、プロになって何年経ってもこの「気持ち悪さ」を感じられない人がいる。
これが「才能がない」ということなのではないかと思う。<才能の定義>
ここの文言は、今まで誰も明確に言語化できなかった「才能の定義」を見事に表現していると思います。
と、同時に、気持ち悪さに気付くことは、結局は貪欲かどうかだと僕は思っています(精神論ですが)
結局、ここがないと何事も伸びないと思います。
ライターが貪欲になるべきは、知識ではなく表現方法。
ここに対し、興味も貪欲さもなければ、おもしろくて分かりやすい文章は書けないんだろうなと思っている今日のこの頃です。
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俵谷 龍佑

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