「無料」でスキルや価値を提供することのリスク

フリーランス戦略
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俵谷龍佑(たわらやりゅうすけ)(@tawarayaryusuke)です。

フリーランスだと、このへんは本当に敏感になりますね。

特に、フリーランス駆け出しの頃は、お金を直接いただくという経験がないから、ついもらい渋ってしまい、ついつい「無料」にしてしまうことがありますが、これは絶対ダメです。

詳しい理由は以下にて。

「無料でもやってくれる人」という認知が広がるから

フリーランスにとって大切なのは、「仕事が入り続けること」です。

「無料でもやってくれる人」という認知が広がってしまうと、「無料だから頼みたい」人がどんどん増えていき、やってもやっても利益にならない、結局、仕事にならないということが起きます。

だから、絶対に無料ではやってはいけないのです。

無料というのは、今まで時間をかけて蓄えてきたスキルや知識、情報をただで渡しているようなもので、フリーランスとして活動するならなおさら費用をもらわないといけません。

さらにいえば、「無料」で提供すると業界のイメージも「安い」「無料」となり、マイナスに。

これは個人だけの話ではなく、業界全体の話にもつながることなのです。

安い仕事はキッパリ断る姿勢が大事。値段≒自分の価値である
Web集客の専門家、俵谷 龍佑(@tawarayaryusuke)です。 ライター業を2年やってきて、いろいろな価格帯、ジャンルの仕事をしてきました。 色々ありましたが、やっぱり今でも問題なのが、とにかくライター業は単価が安いことです。 極...

無料で提供されたものは、人は大切にしない

逆の立場になって考えてみたら、例えば・・・

・おまけでもらった傘
・自分で高いお金を出して購入した傘

どっちが置き忘れるか?

圧倒的に前者の方が多いと思います。

人は、身銭を切ると元をとろうと思います。なんとかして、自分に役立つ形にしたい、そういう心理が働きます。

無料ならどうか?

ぞんざいに扱い、はてにはクレームをつけることもあります。

そして、無料で作り続ける作り手のモチベーションも上がらず、クオリティは一向に良くならない。

お互いのためにならないのです。

無料にするのは誰でも出来る、見合った価値を提供することから逃げない

無料にするのは簡単です。

見合った価値を提供することから逃げてはいけないと思います。

作曲、作画、文章執筆など、これらは正解のないものでいわゆるアートにくくられますが、れっきとした成果物です。

作るまでには、専門学校に通ったり、誰かに師事したり、ガリガリと実績用のサンプルを作ったりと・・・それなりの労力と費用がかかっているはずです。

つまり、成果物には、スキルや能力を得るための時間も含まれています。

だからこそ、無料ではなく有料で販売しないといけないし、その価値があるのです。

見合った価値を提供することは、怖いし大変なことですが、フリーランスで食べていくというのはそういうことの積み重ねだと思っています。

自分の時間・スキル・能力は貴重であり、無駄使いしてはいけない

例えば、「デザインの相談をしたい」と知人から頼まれたけど、相談料を請求するというのは、駆け出しでやってしまうと、お客さんがつかなくなります。

これは極端ですが、まだ初めてフリーランス半年だから無料・格安でやるよというのは違います。

趣味ではなく、フリーランスで仕事としてやっているのならば、自分から値引き・無料にしたらもったいないです。

自分の時間・スキル・能力は貴重で限られています。

仕事の時間を細かく計ってみると分かると思いますが、一つの仕事には予想以上の時間がかかります。

それを無料にするということは、時給ゼロにしているのと一緒。

自分の時間やスキルを独り占めするのは良くないですが、与えすぎもお互いのためにも、業界全体、ひいては社会のためになりません。

まとめ

「無料で何かを人にする」こと自体は否定しません。

ボランティアはそういうものですし、そこには感謝や愛があります。

僕がここで言いたいのは、「ビジネスにおいて無料はダメだ」ということ。

提供する側の尊厳やモチベーションを損ねるし、業界に格安・無料のイメージを植え付けてしまいます。

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今日書いたことを振り返ってみて、「お金をもらって仕事をするとは?」ということを考えるきっかけになればと思います。

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俵谷 龍佑

俵谷 龍佑

京都が好きすぎて移住|25歳で独立|未経験でライターに|顧客課題を共に考える|採用・地方創生とBtoB向けSEOが専門領域|気合いではなく仕組みで解決|トラベルライター|ADHDグレーゾーン|自分らしく働ける人を増やす|大衆食堂と町中華|新しい働き方LAB 京都コミュマネ|ハフコミュ 2期|信楽たぬき|