俵谷 龍佑(@tawarayaryusuke)です。
最近、ブログを書くようになってから、「会社を辞めたいけれど、どうすれば良いか?」といった相談を受けるようになりました。
相談の中で、僕が実際に会社を辞めた話をするのですが、その時の新鮮な生々しい感情ってだんだん忘れてしまったりしているわけで、相談の中でふと思い出すことが多かったりするものです。
会社を辞めて独立しようか悩んでいた時は、会社を辞める決意をするのに「100%納得できる理由」を探していたなとふと思い出しました。
その決断が正しいか、その時点で判断するのはおそらく不可能
独立してすぐの時には、「自分の決断は本当に正しかったのか?」と不安がずっと頭の片隅にありました。しかし、独立してから8ヶ月になって、ようやく「独立して良かったかも」と実感が持てるようになりました。
でも、もし1ヶ月後に立ち直れないぐらいの大失敗をしたら「やっぱりやらなきゃよかった」ってなるかもしれません。結局、判断する時期によって、よかった、よくなかったという判断は変わってくると思います。
こんなにも人間の感情は、出来事や環境によって揺れ動くのだから、その決断が正しいのか、決断をする時に考えても答えは出ないのです。
「100%納得できる理由」を作るのに不毛なエネルギーを使ってしまう
だいたい半年くらい、会社をやめようか悩み続けていました。
自分にとっては、その悩んだ期間は非常に重要なことでしたが、ずっと頭を抱えて考えているわけなので、前向きなことを考えられる余力はいつも残っていませんでした。「どうしよう」が頭をずっとループしている感じ。
土日になれば、ノートと筆記用具を持ってカフェでひたすら自分について考える。帰宅したら、魂が抜けたようにベッドにダイブ。みたいな日々を過ごしていました。
100%納得できる理由を探すのって、なんだか進んでいる感覚がありますが、実際はぐるぐる同じところで回っていることが多いのです。答えのない質問をずっと自分にし続けている感じといえば、分かりやすいでしょうか。
「不安」や「心配」を消し去って、決断することは難しい
決断って「不安」や「心配」は消えた状態で行うものだと勝手に思い込んでいました。
しかし、「不安」や「心配」がほとんどない状態で、決断する状況の方がまれです。
結局、僕は自分を100%納得させられずに、80%ぐらい納得したくらいで、不安や心配は消えないままに退職しました。退職が決まってからも、僕の心配や不安は消えることはありませんでした。
しかし、ひとつ新しい感情が芽生えました。それが「やるしかない」という感情です。「本当に自分の意思で決めたからこそ行動しなければ!」とそう思うようになりました。
自分の意志で決断する過程で、知らぬ間に覚悟や決断力が身についた
僕は、自らの希望で独立したのにもかかわらず、お客さんも探さないで、仕事も怠けてしまって、結局、思うように行動できなかったらどうしようと不安に思っていました。
しかし、決断するまでの葛藤の中で、知らぬうちに覚悟や決断力がついていたことに気がつきました。ついつい、マイナスなこと考えてしまいますが、この決断という過程がいかに自分を成長させるかを痛感しました。
だから、あんまり不安がることはないんじゃないかなと僕は思います。「あれだけの決断を自分はしたんだ」と自信は気が付かぬうちについていますから。

俵谷 龍佑

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