震災時の帰宅ルートを実際に歩いて確かめてみる

面白い実験・企画
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2011年3月11日から、もう、いやまだ7年。

まだ、完全に復興はしていない。しかし、7年の月日が経つと鮮明だった記憶も風化されてしまうのが現実。

ということで、実際に震災が起こったと仮定して、自分の帰宅ルートを実際に歩いて確かめてみました。

オフィスから自宅までの帰宅ルートを確かめた

※地震に関する単語・言葉を使用します。人によっては過激・刺激になる恐れがあるので、見たくないという方は戻るボタンをクリックしてください。

僕のオフィスは調布にあります。(赤枠囲っているところ)

最も、地震に遭遇する確率が高いのは、オフィス⇔自宅間(桜上水駅)の時だと思うので、今回はその区間で確かめました。

調布からだと、道を熟知していてあまり意味がないので、、、

 

馴染みのない駅で地震が発生したという前提で、国領駅からスタートすることにしました。

スマホでGoogle Mapで見ながら歩いて帰宅するのだと何の意味もないので、以下のようなルールを設定しました。

  • スマホで地図を見るの禁止
  • 人に道を聞くのも禁止
  • 幹線道路は基本通らない

そもそも、GoogleMapはネットにつながっている前提の話だし、人だって地震発生したらパニックになってそもそも聞ける状態にないかもしれない。

あと、幹線道路で帰らないとルールに追加したのは、幹線道路は基本的に高層ビルが多く、倒壊で通行できない、窓ガラスの破片が散らばって危ないという可能性を考えたからです。

本来なら、甲州街道をただまっすぐ行けば帰れるのですが、あえて細道で帰ります。

 

駅前に地図を発見。

どうやら、地図を見るに、矢印の方向に進めば良いっぽいです。

 

国領駅前の道。帰宅ルートに高層ビルがないか、窓ガラスが多いビルでないか。

そういったことも気にしつつ、歩きます。

 

・・・この辺は全く歩いたことがない。暗いと余計にわからないですね。今どこにいるのかさっぱり。。

 

こういう交差点名は自分がどこにいるのかが分かるので良いですね。

ただ、電線が切れて停電になったら、この交差点名は暗くて見えない気がする。

 

あれ?途中から間違えたか、狛江市に入りそうになっている。

これは道を間違えているみたい。ということで引き返します。

 

電柱の住所は本当に頼りになります。菊野台は京王線の柴崎駅なので、また戻ってきたようです。

 

病院の看板も自分の現在地を把握するのにはうってつけ。

名前に住所が入っていることが多いです。

 

仙川の公園で近隣の地図を発見!と思いきや

暗っ!!

全然見えない。これは停電になったらさっぱり見えないな。。

 

途中、公民館の矢印を発見。

有事の際には、公民館など公共施設は避難所として開放されます。

ただ、案外、公民館の矢印で目立ったの、ここくらいだったなあ。(公民館とか市民センターのそばを通過してないだけかもしれないけど)地域によってばらつきがある印象が。

 

仙川の商店街。このへんも地震になったら、ガラスや看板が外れて道路を塞くかもしれない。

 

川沿いは非常に道が広く、安全と感じました。

川を目印にすれば、どこにいるか分かりやすいし、良いかもしれない。

ただ、地域によっては津波の逆流などがあるから、場所によりけりですね。

道に迷って方向感覚を失う

途中まで順調でしたが、世田谷区に入った瞬間に迷宮になりました。

世田谷区は、都内でも迷いやすい区といわれているほど、道が複雑。

 

細道ばっかりで、指針にするものがない。

 

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電柱に駅名が書いてあることがあります。こういうのを目印にすると良いですね。

 

しかし、それでも迷ってしまいました。。

千歳台ということは、京王線ではなく小田急線の方に向かっているようだ。。

 

バス停を見たら、案の定、小田急線の駅方面に向かっていました。危ない危ない。。

家より、だいぶ南に向かって歩いていました。この時点で7kmくらい歩いてて、結構足にきてました。

 

環八の看板が。

幹線道路を使わないというルールでしたが、このままだとマジで帰れなさそうなので、ちょっと使わせてもらいます。

幹線道路には危険がいっぱい

環八に入ってすぐ、早速高層のマンションを発見。

 

陸橋なんかも、大地震が起これば、そもそも倒壊しているおそれがある。そうなると、これはどうやって渡るのか?

迂回して、どっかで横断歩道渡るしかなさそうです。

 

途中に、蘆花恒春園という大きな公園がありました。

さっきの真っ暗な場所にあった地図から、ようやく3つ目の地図。

もっと、地図ってあると思ったけど、意外と少ないのな。きちんと最寄り駅情報が書いてありました。あともうちょっとです。

 

幹線道路には、電車が交わっている、陸橋があることも多いけど、もし崩れたら・・ということを考えると、もしかしたら通行不可になるかもしれない。

 

ようやく馴染みのある甲州街道に入りましたが、やっぱりビルが多いですね。

ガソリンスタンドは、災害時帰宅支援ステーションになりますが、時間帯によってはこんな感じですでに閉まっていて、店員さんが帰宅しているケースも考えておかないといけないですね。

 

都心で最も怖いのが、高速道路の倒壊。

僕の住んでいるところは、甲州街道の上に首都高が走っているので、この首都高が倒れてきたら、自宅に帰る道が塞がれて、帰宅が困難になります。

 

ようやくゴール。遠回りもしたから、実際は10km以上歩いた気がする。。

19時05分に到着し、21時40分に着いたので、2時間半近くもかかったことになります。

 

実際に最短ルートで行けば、1時間38分。1時間近くもオーバーしていることがわかります。

 

改めて、地図で見ると・・・甲州街道を通らずに細道で迂回した場合、ほとんど大通りがなく住宅街を抜けていく感じに。

これは、たしかに一本間違えるとそのまま住宅街に迷い込みますね。

帰宅ルートを実際に歩いてみて分かったこと

帰宅ルートを実際に歩いたからこそ、分かったことがありました。

GoogleMapがないと方向感覚が分からなくなる

最も、怖いなと思ったのがココ。

地震発生時、スマホの充電があるとも限らないし、またみんなが使ってGoogleMapが正常に動作するかもわからないわけで、おそらく自力で帰ることになると思われます。

夜だと余計に方向感覚が狂います。

公共施設への案内板が少ない

もし、避難するならまず真っ先に思い浮かぶのが、小学校や市民センターといった公共施設です。

しかし、案外そこへの案内板が少ないなと感じました。

もしかしたら、夜だから見えなかったのかもしれませんが、夜はライトが付くみたいな仕組みにしておいても良いかなと思いました。

幹線道路は分かりやすいけど危険

知っている人もいると思いますが、幹線道路の一部は有事の際に車両の通行が禁止になります。

「だったら安全じゃない?」と考える人も多いかと思いますが、もし停電になったら信号機も動きません。

つまり混乱が発生して、大渋滞になる、人でごった返す、一切前に進めないという状況になるんじゃないかなと思っています。

さらにこれに加えて、高い建物の沿線火災と倒壊が相次げば、パニック必須です。

幹線道路はどこに向かえばよいか分かりやすいですが、危険であふれかえっています。

帰宅ルートで通過する「町名」を覚えておくことが重要

帰宅ルートで通過する「町名」を覚えておくと、もし道を間違えて違うエリアに入った時に気がつくことができます。

そうすれば、大体現在どのへんにいるか把握することも出来ます。

ガソリンスタンド、コンビニの場所を把握しておく

上にも書いたように、ガソリンスタンドやコンビニは、避難所や災害時帰宅支援ステーションとして機能します。

途中帰り道に、大体どのへんにあったか、把握しておきましょう。

混乱しているから、どこもいっぱいで何箇所か回らないといけない・・ことになるかもしれないですし。

自主的な避難訓練はしておいたほうが良い

今回やってみて本当に良かったなあと思っています。

これだけ人が密集している首都圏でもし地震が起きたら、とんでもない大混乱になるのは明白です。

起こってからでは遅い。今のうちに帰宅ルート、歩いて帰ってみましょう。

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俵谷 龍佑

俵谷 龍佑

京都が好きすぎて移住|25歳で独立|未経験でライターに|顧客課題を共に考える|採用・地方創生とBtoB向けSEOが専門領域|気合いではなく仕組みで解決|トラベルライター|ADHDグレーゾーン|自分らしく働ける人を増やす|大衆食堂と町中華|新しい働き方LAB 京都コミュマネ|ハフコミュ 2期|信楽たぬき|