11月1〜2日で、長岡の山花火と棚田・棚池のライトアップを見に行きました。
山古志・蓬平温泉の旅館や観光地、長岡のローカルフードなどまとめて一挙お届けします。
山古志にある旅館が一丸となって、地域を盛り上げる
長岡といえば?「長岡まつり(長岡花火)」を思い浮かべるという方は多いでしょう。
日本三大花火大会に数えられ、毎年約100万人の動員がある長岡を代表するお祭りです。
もともと、この長岡花火は、1945年8月1日の長岡空襲、2004年の中越地震に対する「復興・平和・慰霊」の願いが込められています。
しかし、今年は新型コロナウィルスの流行により、長岡花火は中止となりましたが、8月2日、3日には「慰霊と平和への祈り」を込めた3発、新型コロナウィルスによる犠牲者の慰霊と早期終息への祈願」を込めた1発と、慰霊の花火だけは例年通り実施されました。
このような状況もあり、山古志・蓬平温泉にある「和泉屋」「福引屋」「よもやま館」の3つの旅館が立ち上げた「よもぎひら温泉女将会」や山古志観光協会などが一丸となり、山古志・蓬平温泉の山花火・棚田・棚池のライトアップをすることが決まりました。
今回は、特別に「和泉屋」「福引屋」「よもひら館」さんにお邪魔させていただきました。
「和泉屋」
こちらが和泉屋さん。
入り口では、かえるがどっしりとお客さんを迎えてくれます。
感染症対策も万全。
広々としたエントランスが印象的です。
浴衣のバリュエーションが豊富……。これは女性にはうれしいですね。
「福引屋」
続いて「福引屋」さん。福引という名前のとおり、夜には福引のイベントがあります。
この太鼓を鳴らしたときが福引の合図……
福引屋の主人がはじまりの合図を鳴らす!
福引きの説明をしていると、宿泊者の方が次々と1Fロビーに集まってきました。
私が参加した時は、宿泊無料を引いた宿泊者がおりました。なんとも太っ腹!
「よもやま館」
最後が今回宿泊させていただく「よもやま館」
そばに流れる川の音を聞きながら、露天風呂に入ることができます。
これは、箸の袋を集めて照明のインテリアにしたもの。確かに、いわれてみると箸の袋の形状が見える。スタッフの手作りだそう。すごい……!
山古志・蓬平温泉の観光地を満喫!
山花火・棚田・棚池のライトアップまで少し時間があったので、山古志エリアの観光地を巡ってきました。
高龍神社
商売繁盛の神様として有名なスポットです。
新潟のみならず、各地から参拝者も来られるのだとか!
ちなみに、高龍神社の入り口はここではなく……
道路を走っていると、ばーんと急に現れるこの大鳥居は入り口。これは言われないと分からない(笑)
ちなみに、境内にたどりつくためには、この壁のように急な118段の石段を登る必要があります。(みなさん、ひいひい言いながら登られていました)
竹之高地不動社
続いて、越後長岡百景にも選ばれた「不動の滝」のそばにある不動社。
家内安全、交通安全などにご利益のあるそうな。
長岡までは、自家用車で来たので、帰路の安全を願い、お参りします。
秋の夜空を彩る「山花火」と棚田・棚池のライトアップ
日も暮れてきたので、山花火が見られる会場「やまこし復興交流館 おらたる」にて待機します。
ここでは、山古志の物産品が販売されていたり、
ソフトクリーム(バニラ・越後姫)など飲食も購入することができます。暗くなってきたので、外に出てみると…
棚田・棚池に明かりが!
幾何学模様の棚田・棚池の形が分かるライトアップが美しい。
ちなみに昼間はこんな感じ。
11月1日とはいえ、山の夜は冷え込むので、山古志名物「やまこし汁」で体を温めながら待ちます。
「かぐらなんばん味噌」が入った巨大な肉団子がとても美味しい!
そして、いよいよ山花火が打ち上がる!
わずか5分ということだったので、ささやかな花火かと思いきや、1発1発がいつも見る花火以上のド迫力!!
後日談によれば、今回の花火はふつうの花火大会よりも近い距離で上げているとのこと。(そのため、安全面も考えて四尺玉にしているそう)
世界的にSTAYHOMEな状況に、この花火を見ながら、いろいろなことを考えさせられました。
自粛で普段通りの生活ができないこと、楽しみなフェスやライブに行けないこと、友達と飲んだりするといった日常を送れなくなってしまったこと。
僕は、たしかにこの花火から、山古志から日本、そして世界へ元気を届ける想いを受け取りました。
感傷に浸るのもつかの間、今回宿泊させていただく「よもやま館」で女将さんによる「花舞台」が始まるとのことで、急いで向かいます。
逆境をはねのける。鬼気迫る女将さんの踊り
あらためて、今回宿泊させていただく「よもやま館」
写真だとわかりにくいですが、舞台は、旅館の外側にせり出ています。照明や音響も全て旅館の設備で、機材も一流。
宿泊者は、旅館の中から鑑賞することができます。
鑑賞席はこんな感じ。
鬼気迫る女将さんの踊り。わずか10分足らずでしたが、山古志、長岡、新潟を盛り上げようという気概を感じました。
長岡のローカルフードとスポットを巡る
1日目の盛りだくさんの予定を終えて、2日目は山古志を下りて、長岡に。
長岡は、味噌、醤油、日本酒の製造がさかんで、蔵が長岡市内に点在しています。
まずは、青島食堂さんの「生姜醤油ラーメン」で腹ごしらえを。
スープがなみなみに入ったラーメン。生姜で体がぽかぽか。
新潟清酒の吉乃川が購入できる洒ミュージアム「醸蔵(じょうぐら)」へ。
お酒の販売はもちろん、試飲コーナーや展示、酒造り体験ゲームも。
今回は、米麹とビール酵母で使った発泡酒「摂田屋クラフト」を購入。
次に伺ったのは、天保二年創業の老舗醤油醸造所「越のむらさき」。
建物の外に、醤油のおいしい香りが漂っています。
ここのお醤油は、長岡では定番のお醤油でスーパーでも販売されている馴染みの商品とのこと。
せっかくなので、出汁醤油を買いました。(生姜焼きを作りましたが、とてもコクがあって美味しかったです)
まとめ
山古志や蓬平温泉に訪れたのは今回が初めてでした。
何より感じたのは、皆さんの山古志や蓬平温泉を盛り上げる情熱、この場所から長岡を盛り上げる、という熱い気持ちです。
転勤族だった自分には、幼少期から住んでいた地元がないので、愛着のある地元を持っている山古志の人たちを羨ましく思いました。
山花火と棚田・棚池のライトアップは、来年も開催する予定だそうです。来年は東京オリンピックも開催される年。コロナも落ち着くといいなと願うばかりです。
ぜひ来年は、みなさんも山古志に立ち寄って、山花火を観に行ってみてください!
俵谷 龍佑
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