ネットリンチは正義ではない。大多数を黙らされてしまう静かな暴力だ

発信する力
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最近では、にわかに流行語大賞の発表が話題ですね。

僕が、今年一年間を表す言葉を選ぶとしたら、「ネットリンチ」だと思います。

もう、今年はひどかった。特に芸能界関係。

全てのメディアがネットリンチで荒れまくっていました。

この記事なんて、よくまとめられていますね。

いかに、今年が異常だったかが分かります。

あとは、ここに足りないものといえば、DeNAの不祥事ですね。

ネットリンチが日常化しつつある

DeNAの不祥事によって、「ネットの情報は所詮まがいもの」という意見を言っている人もいましたが、しかし、それでもDeNAはネットによる炎上で、メディアの生命を絶たれました。

やはり、ネットによって扇動される人は多いのです。それだけ影響力は大きいです。

今後もそれは変わらないでしょう。

そして、今や「ネットリンチ」が日常の光景になりつつあります。

今まで、チャンネルつけて、ネットニュース見て、あれだけ不倫報道を騒いでたのが、今や「あーまたね」となってます。

もう、慣れてきちゃっているんです、みんな。

そして、このネットリンチは日常化していくんじゃないかな。

僕は、このニュースを読んで悲しくなった。

仮に、この疑惑が本当だったとしても、このやり方はどうなのか?

端を発したのは「雑誌」ですが、結局、ネットが火を思いっきり広げてきました。

これについては、さすがに「やりすぎ」と同情や擁護の声が多数…。

相手が悪い事してたら、ネットリンチして良いのか?

「あいつは犯罪者だ」

「顔晒せ」

「徹底的に制裁を加えろ」

文章にしたら分かりますが、こんなネットリンチ、良いわけないですよね?

ハッキリ言って異常。

例えば、犯罪をしたことに対してだけ批判するのなら100歩譲ってまだ分かる。

しかし、それにかこつけて、ありもしないことぎゃーぎゃいうのは話が違う。

 

DeNAの時も、僕はあくまで「医療の誤情報の垂れ流し」「著作権侵害の問題」についてフォーカスして書きました。

しかし、「DeNAと同じようなメディアは全部消し飛べ!」みたいに騒ぎ立てるのは違うんじゃないかと。

「キュレーションメディアそのもの」が悪いわけじゃないし、いくつか閉鎖してしまったキュレーションメディアにだって、ファンやお客さんがいたんです。

特に、MERYは結構な人が見てたから、困惑している人も多いってね。

「そんなの、他のサイトで探せよ!」と喚き散らすのもどこか違うかなと思います。

ネットリンチして断罪するのは、あなた達ではないんですよ。

断罪する権利のある人だけが批判すれば良いだけであって。

ちょっとやり過ぎてしまって、必要のないものまで傷つけている気がします。

ネットリンチが過激化すると、「私の空間」でも「公の態度」を強いられる

僕が恐れているのはコレです。

DeNAの件で、僕みたいな一般人が何も言えないような圧がかかるんじゃないかって、僕は正直不安です。(ちょっとそういう空気になりかけていますが)

「ネットで公開しているものは誰でも見られるから、それは公的なものだ。きちんと書けや」

ネットリンチの暴力にも似た正義による監視が入ったら、どこからが私的な場所になるんですかね?

ホリエモンもいっているように、元々インターネットは「自由な言論空間」だったはず。

いつからか、こんな息苦しい場所になったのか。

それに、今はネットをしてなくたって、誰かの手によってネットに晒されることだってあります。

だから、ネットじゃなく現実の私的空間でも、ビクビクしてなきゃならなくなります。

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意見は色々あって良いけど、書き込む必要があるのかを考えたい

炎上してると、ついつい「そうだそうだ」と言いたくなりますね。

しかし、本当にそれは書き込んでまで、伝えたいことですか?

最後にこの質問をみなさんに問いて、今日の記事を終わりにしたいと思います。

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俵谷 龍佑

俵谷 龍佑

京都が好きすぎて移住|25歳で独立|未経験でライターに|顧客課題を共に考える|採用・地方創生とBtoB向けSEOが専門領域|気合いではなく仕組みで解決|トラベルライター|ADHDグレーゾーン|自分らしく働ける人を増やす|大衆食堂と町中華|新しい働き方LAB 京都コミュマネ|ハフコミュ 2期|信楽たぬき|