俵谷 龍佑です。
目標設定・達成する人はどういう思考回路をもっているのか知りたくなって手に取ったのがこの本だ。
この本の良いところは、左横にテーマに関連づいた著名人の名言が入っていたり、文中では想起しやすいように、寓話などを用いてわかりやすく説明してくれている。
自分のネガティブな部分に意識を向けない
この本では、サソリと亀の寓話を例に挙げている。サソリが川を渡りたいからといって亀に「背中にのせてくれ」と頼む。そうすると亀は「刺されて死んでしまうから断る」と断るが、サソリは「刺したら自分も死ぬからそんなことしない。」と答える。
なるほどと思って亀は説得されてサソリをのせるが、結局、亀は刺されてしまう。その時にサソリは「習性だからしょうがない」というセリフを亀に言った。
この「習性だからどうしようもない」の部分が「ネガティブな部分に意識を向けている」時だ。ネガティブな部分に意識をむけていると、セルフイメージがどんどん悪くなってネガティブ思考にはまってしまう。例えば、「自分は学歴がないからだめなんだ」「社会経験が足りないから何もできない」と自分のネガティブな部分に目を向けても解決方法にはならない。
効果的な宣言(いい聞かせ)を作る
この本では効果的な宣言の条件を以下のように説明している。
一人称単数で表現する
簡潔に表現する
現在形で表現する
肯定的に表現する
絶えず繰り返す
感情を込めて表現する
確信を持って表現する
普段の自分への言い聞かせが自分の姿勢を変えていくというが、それはこの言い聞かせの仕方に全てがかかっているように思う。言い聞かせが自分に響かなければ、自分が無理と心で思ってしまっていれば、いくら言い聞かせてものれんに腕押し状態である。
外なる批判者を無視する
これは色々な書籍に書いてあることかもしれないが、非常に重要なことだ。ただこの書籍には以下に書いた批判者の批判は耳を傾けた方がよいといっている。
・あなたに対して無償の愛をもっている人
・たいへん前向きで楽天的な人
・あなたがもっている目標をすでに達成している人
批判者は一定数必ずいるもので、基本的に批判をしてくるので、気にする必要はない。なぜなら、新しいことを挑戦してもしなくても批判をしてくるので、気にするだけ時間がもったいないからだ。
俵谷 龍佑
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