Web集客の専門家、俵谷 龍佑(@tawarayaryusuke)です。
学生時代から、マーケティングやブランディングという分野にはかなり興味があって、最近こっちの系の本読んでないなあと思い、買っちゃいました。
「アマゾンにも負けない、本当に強い会社が続けていること。」というタイトルに惹かれて、Amazonで購入。
とてもシンプルで読みやすかったです。
これなら、マーケティングといった小難しいことが苦手な人にも受け入れられる本かなと思います。
今回は、僕がこの「アマゾンにも負けない、本当に強い会社が続けていること。」の中でささった、印象に残った部分をまとめていきます。
今は、360度競合の厳しい時代
この「アマゾンにも負けない、本当に強い会社が続けていること。」には、360度全てに競合がいる時代になっていると書かれています。
それは以下の理由から。引用抜粋します。
冒頭で触れた「オムニチャネル化」という大きな転換期を迎え、もはやネット通販は小さなショップでも大手とも互角以上に戦えるチャンスがある聖域ではなく、大手の巨大な資本と真っ向から戦わなければならない激戦区に様変わりしようとしています。<「アマゾンにも負けない、本当に強い会社が続けていること。」より>
ここでいうオムニチャネルとは、「店舗やイベント、ネットなどあらゆる場所でユーザーと接点を持とうとする考え方の事」を指します。
「Amazon GO」って知ってますか?
ボタン一つで商品をネット注文できるアプリのこと。
この記事に詳しく書いてますが、専用アプリを開いておくだけで、商品をかごに入れてお店出るだけで、自動でAmazonアカウントで決済をしてくれるというもの。
これこそ、まさにオムニチャネルですね。
これはまだ日本に上陸してませんが、もし上陸したら、コンビニ業界はとんでもないことになります。
日本で今話題なものといえば、「Amazon Dash Button」ですね。
ボタン一つでお気に入りの商品を購入できてしまう優れもの。
と、まあ事例が長くなりましたが、要はネットとリアルの境界線がなくなるってこと。
つまり、もう売る場所に有利不利はないのです。
その商品がいかに魅力的であるかが、ユーザーに伝わらなければ来てくれないということ。
要は、ごまかしの利かない、真っ向勝負の時代に突入したわけです。
価値が提供できることは当たり前、選ばれる理由が必要
上にも書いたように、ただ良いものでは低価格で提供している「Amazon」で買います。
あるいは、カカクコムで探して、最安値のところで探すかもしれません。
価値が提供できていても、明確な買う理由がなければ同じ位の価値の競合があらわれた時、底に全部お客さんをもっていかれます。
大切なのは選ばれる理由。
そして、その選ばれる理由が他に追随できないものであることが重要です。
なぜなら、競合に真似されてしまって事業として安定しないからです。
この「アマゾンにも負けない、本当に強い会社が続けていること。」にもこう書かれています。
「火中の栗を拾う」という言葉があります。本来は誰かがやるべきことでも、誰もやっていないということはたくさんあると思います。これをやったら誰かが喜ぶし、世の中のためのになるのだけど、なかなかやりづらいこと。そういう分野はニーズがあって参入障壁が高いから、うまくやれたらオンリーワンになれるのです。<「アマゾンにも負けない、本当に強い会社が続けていること。」より>
もちろん、これを見つけられたら苦労しませんが、結局はこの分野に切り込んでいく勇気と覚悟、そして見つけ出す根気が必要になるというわけですね。
「儲かるかどうか」より、楽しくてやり続けられるものでなくてはならない
世の中のためになるけど、なかなかやりづらいことって、結局、自分自身が楽しめるものでないと長続きしないんですよね。
例えば、公共的な事業、ソーシャルビジネス的なものって、なかなか儲かりません。
おそらく、ほとんどの人は好きだから、理念があるからやっているわけです。
音楽や作家といったクリエイティブの領域もおそらくそう。
本当に好きだから続けられるんですよね。儲けを第一にやっている人はほとんどいないと思うんですよね。
本当に大切なものってなんだろうか?
「アマゾンにも負けない、本当に強い会社が続けていること。」は、ビジネスマン、経営者向けの比較的、実践に即した内容でしたが、僕はこの本を読んで、個人の生き方にも応用できるなと思いました。
結局、事業も儲からなくても楽しいことをやったほうがうまくいく(稼ぐ努力は必要ですが)ように・・・
人生においても、ただ生活のために仕事をするやり方はやっぱり長続きしないんじゃないかなと思います。
本当に自分にとって大切なものって?自分がワクワクできることってなんだろう?
この「アマゾンにも負けない、本当に強い会社が続けていること。」を読んで、そんなことを考えさせられました。
まとめ
ほんの少しだけ難しいマーケティング用語が出てきますが、書いている内容は平易でとてもわかりやすいです。
マーケティングを勉強したいという場合に参考になるだけでなく、「IT化した未来の生き方」についても学べる本になっているので、是非参考にどうぞ!
今日紹介した書籍はこちら

俵谷 龍佑

最新記事 by 俵谷 龍佑 (全て見る)
- フリーランスは「地雷案件」や「炎上案件」と、どう向き合うべきか? - 2024年5月3日
- 紹介だけで仕事が回る人がハマる落とし穴とは? - 2024年4月27日
- ミスをした人は能力不足?それともルールの欠陥にハマった犠牲者なのか? - 2024年4月18日
- ビジネス書では教えてくれない、フリーランスがあまり直視したくない現実を言語化してみた - 2024年1月17日