俵谷 龍佑(@tawarayaryusuke)です。
半年間、まがりなりにもライターをやってきたので、そろそろ備忘録的に文章について書いていこうと思います。自分が日頃、文章を書くときに気をつけている点を書いていきます。
1. 形容詞のバリュエーションを増やす
形容詞とは「きらびやかな」とか「華麗な」といった言葉です。言葉によりイメージを持たせる、意味に深みを出したいときに有効です。
特に形容詞で使ってしまうのが「すごい」。「すごい」を使いすぎると、バカっぽい文章になります。
「あのお店にいったら、すごいでかいお好み焼きが出てきて、すごいあせった!ただ、食べてみたらすごいうまかった」
便利すぎるのでついつい使ってしまいますが、文章で使うとバカにしか見えないのでやめましょう。
日本語の素晴らしいところは、ビミョーなニュアンスを表現したい場合でも、単語である程度表現できるところです。まず他の国じゃありえません。
英語で例にあげましょう。「雨」は『Rain』です。日本で雨を指す言葉はこんなにたくさんあります。
- 五月雨
- 時雨
- 土砂降り
- 豪雨
- 秋雨
「細かい」をとってもこれだけあります。
- 精細な
- 精緻な
- 丹念な
- 緻密な
「んなの、全部一緒だろ」と海外の人なら突っ込みたくなるでしょう。ただ、日本人は単語それぞれから、違う意味合いを受け取ります。形容詞を意識して使うようになれば、より一歩踏み込んだ、情景が想像できる文章にすることができるわけです。
2. 重複表現を使わない
ここは相当気をつけています。(見つけたら、報告いただけるとありがたいです・・・)
重複表現というと、例えばこんなところ。
「違和感を感じる」→「違和感を覚える」
「一番最初」→「(一番いらない)最初」
「歩く歩道」→「動く歩道」
話す分には相手も身振り手振りで理解できるし、聞き返せるから良いのですが、文章となるとそうはいきません。正確に伝わるように書かなければ、自分の伝えたいことに説得力が出ないのはもちろん、言いたいことが伝わらなくなってしまいます。
3. 商品名などは正しい表記で書くように意識する
大文字、小文字も含めて正しい表記で書くことを心がけると、文章に説得力が増します。
例えば、iphoneは実は「iPhone」が正しい表記で、excelは「Excel」です。(もっと正しく書けばMicrosoft Office Excel)
細かいところですが、信頼感が損なわれるのでなるべく正式名称で書くように意識しています。普段から使っている商品名でも、記事を公開する前に調べてから書くようにしています。
4. 内輪ネタを書かない
私は内輪ネタを原則書きません。
内輪ネタはどう転んでも内輪なんです。内輪向けに書いているブログであれば良いのですが、多くのターゲットに書いているのならば、書かない方が良いですね。そういう記事を見るとすぐ私は離脱します。だって読んでても意味分からんし、面白くないし。
内輪ネタでも、みんなが読んで価値になるように書いていれば良いとは思いますが。
5. 読んでほしい人が分からない言葉は使わない
ブログのデザインを修正したいなと思ったときに、色々なサイトで方法を調べるのですが、専門用語だらけの不親切なサイトが多いこと多いこと…
なんであんなに専門用語を使いたがるんでしょうかね?さっぱり意味がわからない。勉強不足と言われればそれまでですが…
子テーマ?
ジェネレータ?
なんすか、それ。ロボットか何かですか。
タイトルで使うのは検索で引っかかるための対策だろうから仕方ないですが、記事の中身で注釈もなしに「さも、わかってますよね」的な感じで書かれると「知らんわ!」となります。
私の場合は、専門用語を入れないと伝えたいことが書けないというときには注釈をいれます。例えばこの記事。これはブログのアクセスの話なので、どうしても専門的な話を避けられなかったので、注釈をいれて専門的な話をしています。

この例にあげたブログのほとんどは見る限り、プログラマーかエンジニアの仕事をされている方が書いているんじゃないかって思います。
私も前職のIT業界で、当たり前のように「CPA」「RMK」とかもう暗号だろうみたいな横文字の言葉が飛び交っていて日常でも無意識に使っていた…という経験があるので分かるのですが、言葉は意識的に使わないとダメです。専門用語を使われたら業界外の人はわけわかめです。
まとめると、
- 形容詞のバリュエーションを増やす
- 重複表現を使わない
- 商品名などは正しい表記で書くように意識する
- 内輪ネタを書かない
- 専門用語は基本的に使わない
この点を注意して書くと、だいぶ読者に親切な文章になるはず…です!

俵谷 龍佑

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