俵谷 龍佑(@tawarayaryusuke)です。
過去記事にも書きましたが、僕は、以前勤めていた会社で、わずか入社から半年も経たずして「社内失業」状態になりました。
社内失業とは、「会社はクビになっていないが、自分の担当を呼べる仕事がなく、仕事もほとんど依頼されない状態」のことを指します。
昔風にいえば、「窓際族」ですね。
僕は、この社内失業という経験から、「自分の弱点」を克服することやめ、強みを伸ばす大切さを学びました。
今日はそれについて書いていこうと思います。
「できないこと」を克服するよりも「できること」を伸ばした方が良い
前職でやっていた仕事は、僕にとっては苦手な作業が多くありました。
僕は、「細部まで確認する作業」や「細かい計算」が苦手です。
何となく、苦手意識はありましたが、まあ努力すれば直せるだろうくらいにしか思っていませんでした。
細かい計算は、人が10分かかるところを30分くらいかけていました。
もちろん、それでは仕事にならないので、少しでもみんなに追いつこうと出勤する前や出勤した後を活用して自主学習をしました。
しかし、それでもミスは減らず、怒られてばかりで僕はだんだん仕事に対しての情熱が薄れてしまい、自信も失っていました。
そして、僕は「社内失業」という最悪の状態にまで転落してしまいました。
しかし、僕はこの「社内失業」状態になって初めて気がついたのです。
できないことを克服しようと努力をすることは、成長はするかもしれないが、同時に自分の個性と自信を失うリスクがあることを。
自信は、すべての行動のエネルギーだと思います。
自信がなければ、行動をする気にもならないし、挑戦なんてましてやです。
だから、僕は「自分の弱点」ばかり見るのはもう止めにしたのです。
辛かったら逃げてもいい
もしかしたら、僕は「社内失業」という苦しい状態から逃げたかったのかもしれません。
「社内失業」って、言葉だけ見たら、「会社にいて失業しているわけではないからさほど大変でもない」という印象を持たれるかもしれません。
しかし、社内失業ほど辛いものはないです。
まず、社内失業になった時の過ごし方ですが、本当に不毛です。
与えられる仕事もほぼないので、どうにかして仕事をしているフリをする、他の人の提案書を見て勉強する、などとにかく苦痛です。
こんな苦痛な状態だけれど、定時までいないといけません。
この時、どんだけ昼休みと定時の時間が待ち遠しかったか、社内失業の時の会社での過ごし方を思い出すと、
今でも思い出すと辛い記憶が蘇りますし、本当に異常だったなと思います。
僕は、「社内失業」という窮地(ある意味整腸のチャンス?)から逃げたかもしれません。
しかし、それでもいいと思っています。
僕はずっと逃げて生きてきた。本でも、逃げろって書く。よく「辛いことから逃げるな」って言いますけど、逃げたっていい。別の見方をすれば、逃げるってことは前に進むわけだから、周りに迷惑をかけても逃げた先で居場所を作ればいいと思う。《Leaders Style》
僕は、このインタビューを呼んだ時、激しく同意しました。
「逃げてはいけない」なんてルールや法律はどこにも存在しないんです。
というより、むしろ逃げるという行動は、動物の持つ基本的な防衛反応です。
「そこから逃げたい」と思うことは、理由がある上て危機感を感じているんです。
逃げたい気持ちを押し殺してとどまったり、もう麻痺して全く感じなくなっている人のほうが人間らしくないと僕は思います。
まだ痛みを感じている方が健全ですよ。
「ちょっと精神的にやばいかも」と思ったら、早めに逃げたほうが良いと僕は思っています。
だって、病んで再起不能になったら、それこそ後の祭りです。
うつ状態に僕は一度陥ったことがありますが、あれはいわゆる答えのないネガティブな質問をずっと自問自答している状態。
一度ハマるとぬけ出すまでに時間を要します。
「逃げる」というとマイナスなイメージがあるが、引きこもる、違法なことをする、社会から自分を断絶するということでない限り、「逃げる」は賢明な判断です。
まとめ
「得意なことだけ伸ばすなんて、わがままなんじゃ…?」
わがままでダメですか?人生の主役は自分なんです。
確かに他人に迷惑をかけっぱなしではダメだけれど、そんな人に気を配っていたらもったいないですよ。
他人の目って怖いですよね。
しかし、そこばかりに意識がいってしまうと、どうしても息苦しくなってしまいます。
その、しがらみ一旦外してみましょうよ。
▼それでも、人の目が気になってしまうあなたへ▼
俵谷 龍佑
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