俵谷 龍佑(@tawarayaryusuke)です。
実はですね、この「選択の科学」、読むのに2ヶ月くらいかかってました。
「選択の科学」は面白いのですが、やや難解で読むのに時間がかかりました。
しかし、内容は非常に参考になるものばかりでした!
以下にて、「選択の科学」の中でも印象に残った部分を抜粋しながら紹介していきたいと思います。
今まで生きてきた道に一貫性を持たせるため、無意識に過去を改ざんする
人間は意見や生き方に一貫性を持ちたがります。
これは就職活動を例にあげれば分かりやすいかと思います。過去の経歴を聞かれた時に矛盾のないように返答をしないといけない。
その時に、過去にその進路を選択した理由を改ざんする、と「選択の科学」では語られていました。
その改ざんした事実を発言し続けていくと、何年後かにはその捻じ曲げた偽りの理由が真実味を帯びてたりする。
これは心あたりアリアリですね。人間の脳って、本当に頭が良いんだと思います。
人の選択は環境に左右されやすい
「選択の科学」の中では、面白い実験結果が紹介されていました。
《目隠しテストでは、どのワインもだいたい同じくらいの評価だったのに、いざ値段がつけられると、高価なワインほど評価が高くなった。実は協力者に内緒で、同じワインを、値段だけ変えて飲ませていたのだ。それなのに高い値段がつけられたほど、おいしいと評価されたのである。》
つまり、値段に左右されて評価が狂ったという話ですね。
自分が正しいと思う選択でも、実は環境に左右されていたなんてことは結構あります。錯覚もその一つの部類ですね。
「選択の科学」とは全く関係ないですが、似たような錯覚のケースだと「屋島のおばけ坂」が面白い。登りなのに下りに見える不思議な坂です。詳しくはこちらに書いてます。
選択肢が多すぎると、選択することに頭を悩ませるようになる
飲食店とかでも、メニューが多すぎると選ぶのに時間がかかる。
まだ、食べ物くらいなら良いけれど、これが保険や投資のプランになると全く話が別です。
大きな費用が発生するもの、人生に影響を及ぼすものなどになると、決断するのが難しくなります。
なぜ決断できないか。
それは、選んだ選択肢より、もっと良い選択肢があるのではという心理が働くからです。
裏を返せば、決断できない時は選択肢を減らすというのも一つの手かもしれません。
まとめ
「選択の科学」は、日々の人間の行動の原則原理を覆すような話ばかりで目からウロコでした。
「選択の科学」は、少し表現や内容が難解ではありますが、日々の生活にはもちろん仕事にも活かせるのでオススメです。
俵谷 龍佑
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