おれじなる

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[寄稿]目に見えない障害。「自分のために生きる」という意志を持つことで前進できた【アスペルガー症候群】

time 2016/08/26

[寄稿]目に見えない障害。「自分のために生きる」という意志を持つことで前進できた【アスペルガー症候群】
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このブログでは、僕自身のADD(注意欠陥障害)についてよく書かせてもらっていますが、もっともっとより多くの方に届けたいという想いから、寄稿記事を始めました。

僕は、ADD以外の他の病気のことを詳しくありません。

また、ADDやADHDでも人によっては出る症状は異なるので、より多くの人の生の意見をここで書いてもらった方が良いと感じ、試験的に開始しました。

今回はその第一弾です。

 

 

「おれじなる」の読者の皆さん初めまして。都内の大学に在学中のTと申します。

私は2年前にアスペルガー症候群と診断されました。診断を受けるまでは散々な目に遭ってきましたが、「自分がバカだから悪いんだ」と自責しながら生きてきました。

しかし、障害が分かってからは、自分の特性を知り、対処法を身につけるようになったので前向きに生きています。

そのため、ここで自分の経験から有益な情報を提供できたらいいと思い、執筆している次第です。

まずは簡単にこの障害の説明からさせていただきます。

アスペルガー症候群って?

よくアスペルガー症候群についてテレビでも紹介されているので、ご存知の方も多いと思いますが、具体的には次のような症状があります。

距離感が分からない、何を話していいか分からない

同じものを好み続け、新しいことを嫌う

曖昧な指示が分からない

聴覚が過敏で、騒音の中で音が拾えない

同時に複数のことができない

口頭で指示を言われても理解できない

作業が覚えられない

個人差はありますが、このような症状が主です。

自分が抱えている障害で苦労したこと、イヤな体験談

まず、人間関係では散々な目に遭ってきました。

人と話すことが極端に苦手で、意思表現もしないためか、小・中学校ではいじめにあいました。

忘れ物も多く、先生からはしょっちゅう叱責されていたので、「だらしが無い子」「うっかりしている子」というイメージだったと思います。

高校に入っても、周りから何となく浮いていて、それを自覚するたびに逃げ出したい気持ちになりました。

そして大学に入り、心機一転、大学デビューしようと思ったのもつかの間、今度はバイト先でトラブルが頻発。

仕事を覚えないことや常識が無いことを理由にクビにされてしまいました。

サークルでも罵詈雑言を浴びせられ、うつ状態になり、酷いときにはリストカットにまで走る状態に。

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精神科を受け、親に障害を告白しても認めてもらえず、しまいには「障害の子なんて要らない。普通の子供が良かった。」と言われました。

そしていつしか自分の存在が無意味に感じられ、常に「死にたい。」と思いながら日々を過ごすようになっていました。

そのような境遇のためか、今でも他人は信用出来ないですし、自尊心も低いです。

しかし、不遇を乗り越えた今では、「あれ以上辛い目にはしばらく遭わないだろう。」と前向きに生きています。

アスペルガー症候群に対して、どう向き合っているか

診断を受けてからは、「自分は人と違うんだ。」ということを意識するようになりました。

そして自分の特性を知り、物事に対する自分なりの対処法を身につけるのが習慣となっています。

例えば…

  • 1つのことに没頭して忘れてしまうなら、メモにやることを書いて持ち歩く
  • 人の気持ちが理解できないなら、心理学の本を読んで勉強
  • バイトは作業系・接客系は避け、得意な教育・勉強系に

などです。(特に発達障害を診断するWAIS検査では、自分の得意・不得意がはっきり示されるので、参考になると思います。)

こういった得意・不得意の峻別とそれによる工夫により、私の生活はだいぶ改善されました。

そして何よりも、「自分のために生きよう」と考えるようになりました。

たとえ親から、他人から拒絶されても、私はその人のために存在するわけではありません。

自分を大事にしない相手とは一緒にいる必要ないと思い、人を選んで人間関係を築くようになりました。

それにより格段に心の荷が減り、今では心に余裕のある生活を送っています。

自分を本当に大事にできるのは自分だけ

発達障害の方は、他人とのズレや周囲の無理解などに相当苦しめられている場合が多いのではないかと思います。でも、どうか自分を責めないで下さい。

自分を本当に大事にできるのは自分だけです。自分を大事にしてあげて下さい。

あなたは自分のために生きている、ということを忘れないで下さい。

また、日々の生活はちょっとした工夫でかなり改善されます。まずは自分の特性を知り、そこから知恵を編み出してみて下さい。

当事者にアドバイスをもらうのも有効です。

現代は発達障害者には生きづらい世の中かもしれませんが、貴方の生活が向上することを願っています。

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著者

俵谷龍佑(タワラヤリュウスケ)

俵谷龍佑(タワラヤリュウスケ)

「社内失業」になり、1年で大手企業を退職。その後、ADD(軽度)が発覚。 それを機に、「強みを伸ばす」の重要性に気付き、向いてない事を諦めてやりたいことだけやる人生を目指す。28歳、作曲も歌も未経験という状態から、昔からの夢「音楽で食べていく」ことに向けてようやく本気で取り組み始める。今は、まだ作曲中、歌練習中で、音楽では食えてません。フリーライターで生計を立てています。 [詳細]